“好き”の近さはそのままに、少しだけ揺れや迷いが増えた。恋愛の輪郭が、前作より柔らかく複雑になった一枚です。
キス、トラブル、ショート、ハイウェイ——恋愛の言葉はまだ近いままなのに、その中に少しずつ揺れや迷いが混じり始める。大きく叫ぶより、感情の温度差を静かに置いていく。Kind of Loveは、初期Mr.Childrenの恋愛が一歩だけ複雑になった瞬間です。
近い恋愛に、揺れや迷いが入り始める。
このアルバムでも中心にあるのは、“君”と“僕”の近い距離です。ただ、EVERYTHINGより感情は少しだけ単純ではなくなり、恋愛の中の迷い、駆け引き、揺れが言葉に入り始めます。景色や都市の気配はさらに濃くなり、感情を直接叫ぶより、温度差や余韻で伝える書き方が増えていく。Kind of Loveは、初期Mr.Childrenの恋愛表現が一段深くなった一枚です。
このアルバムの言葉
WORDS景色の中に、恋愛の揺れが置かれる。
日本語
外来語・固有名詞
テーマの強さ
THEME BALANCE情景
100
都市
93
内面
60
祈り
27
生活
13
日常
7
「EVERYTHING」からの変化
CHANGE増えた言葉
キス臆病牧場年下体中果実予感テンマデ
減った言葉
口癖時計仲間黄昏時ドキドキ波打坂道キリン
まっすぐな恋愛に、少しだけ影が差す。
EVERYTHINGのような素直な近さは残っていますが、このアルバムでは感情が少しだけ揺れ始めます。好き、だけでは言い切れない空気や、近いからこその迷いが言葉の中に混じっている。まだ『Versus』や『深海』ほどの翳りではない。それでも、初期の恋愛表現が少しずつ複雑になっていく入口が、ここにはあります。
“Kind of” は、言い切れなさの始まり。
EVERYTHINGが比較的まっすぐな“好き”だとすれば、このアルバムには少しだけ留保があります。断言しない、揺れる、でも確かにある——その曖昧さが、この一枚の空気を作っています。後のVersusでさらに陰影が増す前段階として見ると、Mr.Childrenの恋愛の言葉が、少しずつ複雑さを身につけ始めた過程がよく見えます。
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